子どものうつ病と不登校 自分を責める うつ病　人を責める 新型うつ病

中学に入学して　すぐ　Bくんは、病気治療のため1ヶ月　入院を余儀なくされました。退院して　大きな希望に　満ち溢れたBくんは、元気に　中学校にやってきました。しかし　薬の副作用から、顔が　むくみ　活発だったBくんは、小学校の頃のように　元気はつらつなBくんでは　ありませんでした。クラスメートから「魚の腐ったような目」と　いわれ　教室は、笑いに包まれ　Bくん自身も　笑いました・・。ところが　心の中で　大きな　ショックを　受けて傷ついていたのです。部活の先輩や顧問の先生にも、「疲れてない？」「病み上がりだから　無理しないようにね」「テンション低いよね？」と言われ続けたBくん。

相手は、悪気が無いのに　過敏に　反応しはじめます。「自分は、もう病気じゃないのに　病人扱いしやがって・・」

自分は、元気になって　登校したのに　何だか　扱いが　違う・・そう　思い始めたBくん。最初は、自分を　だましだまし　学校には、登校していたものの　周囲の人が何気なく言った言葉に傷つき　言われるたび　くやしくてたまりませんでした。

言い返せない　自分にも腹が立っていました。家では、むしゃくしゃにして　母親にも反発しました。家族にも苛立ちモノを投げたり　妹や弟に　八つ当たりもしていました。孤独感が　強く　とにかく　他人をせめてばかりいました。部活は、剣道部に　入りました。

しかし　病人扱いされ　思うような練習をさせてもらえず挫折。あえなくして　駅伝部に転部しました。マラソンは、得意だったからです。しかし　駅伝部の練習は、Bくんの苦手な　朝練からはじまり　想像以上に　ハードなものでした。1ヶ月の入院で　こんなに　筋肉が　衰えてしまうことに　愕然としました。駅伝部のハードな練習についていけなくなり　数日で退部しました。自分は、何を　やっても　ダメな人間なんだ・・と　思い始めました。これまで　大きな挫折を体験してこなかったBくんは、小さな挫折を　積み重ねることで　自信を喪失しました。1ヶ月　休んでいただけなのに　部活でも挫折し　学校の　授業に　ついていけない・・クラスの皆は、理解しているのに　先生が　説明することが　まるで　分からない・・

帰宅しても　感情が　コントロールできず　過食をすることで　キモチを　紛らわしていました。もともと　ガッチリ　筋肉質だったBくんは、ブクブクと　太り始め　身長160センチで　体重は　90キロにまで　増加しました。保健室の先生は　毎日　体重を測りに来るように　いいました。保健室の先生に　愚痴をいうと「被害者意識が　強すぎる」と言われても　自分は、悪くない・・クラスメートが悪い　顧問が悪い　先輩が嫌・・先生と相性があわない・・と文句を言い続けました。

Bくんは、小さな自信をいくつも　失っていました。部活では　レギュラーを　とれると　思っていたのに　病人扱いで　レギューラも　はずされ　退部・・長い間　続けてきたことなのに　自分の活躍する場所が　どこにも　無かった・・

新型うつは病は、ストレスに対して　強い症状が出ます。周囲から見ると「被害妄想」と思えるほど　ネガティブな　発言を繰り返します。うつ病だったら、励ますのは、逆効果「あなたは　悪くない」と　言い続けることで　暗いトンネルを抜けていくことができます。新型うつ病の場合、あえて　厳しいことを言い　現実逃避させないことも大切です。

自分を責める　うつ病との　大きな違いは、自分より　他人（相手）を責めるのが　新型うつ病の特徴です。他人のせい　クラスメートのせい　顧問のせい　担任のせい・・うつ病だから考え方がネガティブになってしまうのか、考え方がネガティブだからうつ病になってしまうのか？？　新型うつ病になりやすい　性格や気質　うつ病になりやすい性格や気質は、確かにありますが　思考は、かえられます。うつ病は、薬物療法と認知療法　で　改善していきます。新型うつ病は、生活リズムを整え　思考を変えていくことで なおすことができます。